四季を感じる日々の暮らしを綴っていきます。大好きな京都、鎌倉、花、甘いもの、そして アンティーク。過去記事にもお気軽にコメントどうぞ。


by noyuri
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カテゴリ:アート( 9 )

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GW前、友人と東京上野の東京都立美術館で開催されている

「若冲展」を観に行きました。

伊藤若冲、生誕300年を記念して

幻の動植綵絵30幅、釈迦三尊像3幅が

今回、東京では初公開されるため

たくさんの人が早朝から行列を作って並んでいました。

私も朝の通勤時間帯に東京に向かいましたが
美術館に着くとすでに長蛇の列(涙)
前売り券も買っているし、
朝から一日中雨模様のお天気なので少しは少ないかもと
高を括っていましたが、大きな間違い。
美術館の中建物に入るまで傘をさして50分、入場入口に入るまで15分待ちました。
それでも、休日に比べたらまだましなのだそうです。
上野駅の構内でも前売り券売り場には行列ができていました。
若冲のことを知ったのは、私は、まだ日が浅く10年も満たないのですが
京都国立博物館での展示を観ることができなかったので

今回は、絶対に観るぞと気合十分。

めったに公開されることのない、
宮内庁所有の動植綵絵全30幅。

特に、私が大好きな鶏の絵「群鶏図」を
そばでしっかりと目に焼き付けるほど観てみたいと

全ての絵をじっくりと前列で観て廻りました。

見終ったら15時、

その後、図録と絵葉書を買うためにミュージアムショップに行ったらこちらも
20分の行列、休日はなんと1時間以上もかかるそうです。

見終って上野駅に着いたらかなり疲れましたが、
心地よい疲労感、達成感です。

この若冲展にあたっては、NHKテレビで地上波やBSで
かなりの特集番組が組まれ放送されました。
若冲ファンの私は、全て録画、視聴しました。

若冲の絵画の謎や描き方など
あらゆる視点から若冲研究家や美術史家、美術品修復士
写真家、生物学者、漁師、など
多数の人々の考えや研究を解析し
素人の私も理解することができました。



覚書として。。。

(かなり、長い文章で書いています。興味のない方はスルーしてね)



若冲は、江戸時代中期、京都の錦小路の青物問屋の長男として生まれ

23歳で家業を継ぎますが40歳を過ぎて弟に家督を譲り隠居します。

狩野派の絵師に学びながら、長崎から伝わった最新の写生画法も取り入れて

独自の作風を模索していきました。

弟子の数も少なく、大きな美術集団に属さなかったので

18世紀の京都の画壇では、円山応挙に次いで有名な存在にもかかわらず

若冲の死後は、彼のことは、忘れ去られていったのです。

若冲は生前、

私の絵は、1000年後に理解されるであろうという言葉を遺しているそうで

当時としては、彼の作風はなかなか理解されるのが難しい世の中だったのでしょう。



若冲は、一人で絵を描くことを愉しんだそうです。

彼の画風は独特でそれまでの画家の描き方とは、

一線を画し、西洋美術の印象派が取り入れた光を描く方法を

彼独自の方法(裏彩色)で印象派が台頭する前から描いていたことが

最近になってわかったり、

全て美しく描くのではなく

自然のままの姿で

綺麗な葉と一緒に枯れて朽ちた葉も描くという

当時としては、タブーとされた方法で描いたり

色、光にこだわって

数種類の絵具を使って独自の表現方法で描いたりしました。

小さな昆虫から、魚、植物、

鳥、鶏、など身近な生き物の命や生に目を向けて

優しいまなざしで描きました。

その代表作が

今回公開された「動植綵絵」30幅です。



敬虔な仏教徒だったので

作品のほとんどは、仏への捧げ物として

相国寺などの寺に奉納され

その後明治23年、宮内庁に献納され

相国寺は、金一万円が下賜され、

当時経済的に窮地に立たされていた相国寺は、このお金によって

広大な寺の土地を維持できたそうです。


今回の動植綵絵と釈迦三尊像の33幅の作品のほかに

アメリカの収集家プライス氏夫妻の若冲コレクションも

里帰りし公開されています。

その中でも特に圧巻なのは、

鳥獣花木図屏風

江戸時代に描かれたとは、思えないほどの

方眼の升目に

日本古来から生息する動物のほかに

日本にいない象や虎

実際には生存しない鳳凰とともに

多数の動物が、肉食動物、草食動物の枠を越えて

仲良く共存して描かれている絵画は

描かれて300年近く経ったとは思えないほどの

未来志向のアートです。

若冲のグローバルなアートの表現には、

ただただ、感心するしかないという素晴らしさです。

そして、若冲は、晩年

京都の大きな火事、天明の大火に遭い

たくさんのものを失います。

その後、若冲が描いた蓮の襖絵が大阪豊中市のお寺に奉納されていますが、

荒涼とした大地を描き

ほとんどの蓮が枯れて朽ち果てていますが、

その中に数本、蓮の蕾がありました。

美術史家の教授が仰るには、

「最初この絵を観た時は、なんと寂しくやるせない京都の大火を経験し

絶望の淵にいた若冲の絵なんだろう」と思われたそうですが

数本の蓮の花の蕾を見つけ、困難な世の中にも

希望をもって立ち向かってほしいという

メッセージを若冲が遺したのではないかと。。。

真偽は定かではありませんが

先生が仰ったように

明日への希望へのメッセージとして、

私は捉えたいと思います。













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by strawberryfield_b | 2016-05-11 15:44 | アート | Trackback | Comments(4)

ルーシー・リー展へ

11月末、帰省中のことになりますが


2011年に国立新美術館であった展示を見逃してしまい、

今回巡回展示があることを知り愉しみにしていました。

神戸に住む母の友人の方にご一緒していただきました。



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レンガ造りの重厚な建物

姫路に行くのは、何十年ぶりになるでしょうか。


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高い高台と朝顔型のフォルム

ルーシーの代表作です。


洗練された美しいフォルムですが

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どこか、私たち日本人にとって馴染み深い、土の温かみも感じつつ

鮮やかな釉薬の美しさ

素地に直に釉薬を塗るルーシー独特の技法など

全ての作品が魅力的でした。


真ん中のピンク色の器もルーシーの代表作

ピンク線文鉢


陶器のボタンのコレクションは、圧巻でした。

1940年代オートクチュール用に作られたものだそうです。


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1902年にウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれたルーシー・リー

当時のウィーンの芸術に大きな影響を与えた建築家ヨーゼフ・ホフマンの下で学び

ブリュッセルで行われた万国博覧会で金メダルを受賞するなど活躍が期待された時に

戦禍を逃れるためにイギリスに亡命します。

イギリスでは、バーナード・リーチやハンス・コパーという偉大な陶芸家と出会い

彼女自身独自の造形美を開拓し1990年に病に倒れるまで精力的に活動します。



ルーシーの作品は、年代別に展示されています。

ハンス・コパーと共同で作陶していた時代から

彼女自身のスタイルに移行していくまで

とても興味深い展示でした。



常に新しい釉薬や質感を研究し独特のスタイルを生み出していったルーシー。


何度も、何度も作品を繰り返して眺め、

深い感動、余韻が伝わってきました。

美術館を離れがたく、素晴らしい一日と出会いに感謝です。


ルーシー・リー展

現在12月24日まで姫路市立美術館で展示公開中

来年は1月16日~3月21日まで福島県郡山市立美術館

4月9日~5月29日まで静岡市美術館にて展示されます。



美術館を後にして

姫路城を見ました。

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今年の春にお化粧直しが終わって

美しく生まれ変わった白鷺城。

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次回はお城の中をゆっくり見学してみたいです。




↓にも記事更新しています。






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by strawberryfield_b | 2015-12-15 18:07 | アート | Trackback | Comments(0)
今日は、渋谷の
Bunkamura Box ギャラリーで開催されている
「高原ゆかり ストーリー キルト展」に行ってきました。

2015,10,23~28

Cotton Time(主婦と生活社刊)で高原さんの作品を以前拝見しました。

子供たちの姿を抒情あふれる優しいタッチで表現されたアップリケ キルト。

ぜひ、自分の目で作品を見てみたいなと思っていたら
知り合いのライターさんから案内状をいただきました。


ギャラリーに入った途端
高原さんの柔らかな優しい世界が広がっていました。

高原さんの許可をいただき写真を撮りました。


今回のメインの展示は絵本仕立てのキルト
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縫い物好きのMOMOちゃんのお話
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街の風景
たくさんのお店屋さんが並びます。


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子供の情景


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高原さんは兵庫県在住なので神戸の街のキルトも作られていました。

神戸の街のストーリート キルト

ポートタワーや南京町、回教寺院、港に隣接するホテル、元町のデパートにあるカフェ・ラ、異人館

などなど懐かしい風景がいっぱい

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話題のマイケルのキルト

本物そっくり♪

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こちらの作品は高原さんの初期の作品だそうで
私がパッチワークを始めた頃の布もあって懐かしい気持ちになりました。



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展示は明日までです。


高原ゆかりさんのHP
yufusya.com


会場
Bunkamura Box Gallery
渋谷区道玄坂2-24-1 東急本店横
03(3447)9174




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by strawberryfield_b | 2015-10-28 17:25 | アート | Trackback | Comments(8)



5月25日
表参道カフェめぐりをした日

青山スパイラルマーケットで開催されている
「ミナカケル」展に行ってきました。


5月20日から6月7日まで
青山スパイラルマーケットで開催



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ご一緒したHさんはミナペルホネンが好きでバッグや小物などを持っています。


若い方のブランドだから
私には、少し縁がないかなと思っていましたが

今回の展示を見て
大人の女性でも小物使いなどで
ワンポイントでも素敵に着こなせるものがたくさんあることがわかりました。

会場は、
テキスタイルやお洋服などを一堂に展示されていて興味津々。
私は手作りするのは好きなので布は大好き。
特に最近は、明るい柄のテキスタイルも
とても心惹かれます。

カラフルな布のパッチワークは、
ポップでとてもおしゃれでした。

ワクワク、気持ちも明るくなるような遊び心のあるテキスタイルの数々♪


ちょうど、この日の二時半ごろ
店内のお客さんの携帯電話の
緊急地震速報の音が鳴り響き
ヒヤッとするような大きな揺れがありました。



写真撮影できたので
よかったら見てくださいね♪




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ポップでかわいいインテリアですね^^
お店の入口では、こちらで記念撮影する人が絶えませんでした。

改めて、ミナペルホネンの人気の凄さに驚いた私です。

記念に蝶々柄のマスキングテープをお土産に買いました。


期間中は、ミナペルホネンのテキスタイルを使ったバッグをオーダーできるそうで
人気のタンバリンという柄はすでに品切れになってしまっていました。

都会に出かけると
刺激的、いろいろな新しいお店やアートをいっぱい体感できた一日になりました。
帰りには、美味しいパン屋さんにも行くことができました。

Hさん、ありがとうございました^^


いろいろなことに興味をもって、アンテナを張って
外のことに目を向け、錆びないように
若々しくありたいなと思う今日この頃です。







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by strawberryfield_b | 2015-06-02 21:22 | アート | Trackback | Comments(4)
先週の火曜日
東京上野の国立博物館で開催されている(4月28日~6月7日)
「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝」を観に行ってきました。


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長時間並び疲れて、展示を見た後、博物館を出る前に
「記念写真のコーナー」で撮りました。
3時近くになったけれど
まだお昼は食べていなくて。。。
ヘトヘトで写真も歪んで写っています。。。(汗)



2009年から行われた平成の大規模な解体修理によって
鮮明に甦った「鳥獣戯画」全巻が前期、後期に渡って展示されます。

前評判通り、かなりの人出で毎日長蛇の行列ができ
暑い日には、外で行列を並ぶ人達の為
日傘や水が配られるという盛況ぶり。

平成館の前では
こんなところにも兎や猿、蛙たちが出迎えてくれます。

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3時ごろ、展示を見終えて撮影、
この時間、行列は、ありませんでした。

ちょうど、展示替えの後期初日で
朝から小雨が降っていたせいか外で、30分、館内では、120分待ち
これでもかなり、ラッキーな方だと
博物館の方は仰っていました。

120分館内で並び
「第二展示室」で
ようやく「鳥獣戯画」とご対面。

甲巻では、お馴染みの
躍動感溢れる、兎や蛙、猿たちのユーモラスな表情や動き。
彼らの賑やかな声が聞こえてきそう。

兎と蛙の相撲、兎と蛙が猿を追いかけたり
鹿の上に兎が乗って水をかけたり、
蛙が仏様、猿が僧侶になって法会をしている様子など
どのシーンを見ても「クスッ」と笑ってしまう微笑ましい光景が生き生きと描かれていました。

乙巻では、
身近な動物のほかに
獅子や麒麟、などの霊獣が描かれています。

丙巻では
人物戯画と動物戯画
人物戯画は、人間による囲碁や双六をしている様子のほか
耳や首、腰を引っ張りあって勝負していたり、
昔の庶民はこんな遊びをしていたのかと思わず笑ってしまったり、
動物戯画では擬人化した蛙と猿が蹴鞠をしたり。

丁巻では
人物主体の巻物で
流鏑馬や蹴鞠や法会など
大らかに描かれつつも絵の技量に驚かされたり。


「第一展示室」では
京都高山寺の国宝や重文の至宝が展示されています。

鎌倉時代
華厳宗の道場として「高山寺」を再興した明恵上人
明恵上人の信仰と関わる自筆の書や肖像画が展示されていました。

明恵上人は、たくさんの逸話があり
日本初の茶園を作ったり、
寝ている間に見た夢を40年にわたって日記に書き記したと云われています。

明恵上人の心優しいひととなりは、女性のための寺を建立したそうです。

動物好きでも知られた明恵上人がめでた愛くるしい「仔犬」像も今回展示されています。

その反面自らは、厳しく修行に励み、
24歳で、信仰の道に入る時
亡くなった母として仰いだ「仏眼仏母像」の前で
自らの耳を切り落とし、仏道に入る決意をしたそうです。

白洲正子の随筆に登場する
明恵上人と西行
二人は、全く異なる男性像ですが
両極端の性格にそれぞれの魅力を感じて
女性は、惹かれていくのでしょうか。



2011年、秋
紅葉の頃、両親と高山寺へ訪れました。
母と観た最期の紅葉。
緑深い、木々に囲まれた静謐な名刹。

目を閉じると
その時の静かな佇まいが思い出されました。
今頃の季節は清々しい新緑で生命の尊さや美しさを体感できるのでしょうね。

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テレビの報道などの画像で
東京国立博物館の
長蛇の列を目の当たりにしていろいろ危惧していましたが

朝早く、家を出、通勤電車に揺られ都心へ
思い切って観に行って良かったなと思います。
心豊かな気持ちになれる素晴らしい展示品の数々でした。



ようやく3時前に
博物館に併設されているレストランで昼食。
お昼は簡単に済ませて
「鳥獣戯画」限定
オリジナルティーセットをいただきました。

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マカロンに兎さんが焼印されています。

抹茶のシフォンに生クリーム、フルーツ、
柚子味のわらびもちや小豆、緑豆が入った上品なスイーツでした。
(ホテルオークラ製)



ミュージアムショップでは、

和紙風のクリアファイル、絵葉書

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鳥獣戯画の絵入りの包装紙の「おたべ」を買いました。


グッズ売り場もハガキや便箋などの紙ものから
文具、手拭、Tシャツ、布バックと多彩です。

鳥獣戯画好きには、たまらないですね~♪





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by strawberryfield_b | 2015-05-24 16:17 | アート | Trackback | Comments(6)
1月末のことになりますが
東京の山種美術館で2月1日まで開催されていた
特別展 没後15年記念
「東山魁夷と日本の四季」を観に行ってきました。
会期終わりでしたが、
思い切って友人を誘ってこの美術展に行けたことに
今は、感慨深い想いでいっぱいです。

まさに一期一会。
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今まで、数々の美術展に足を運びました。
主に西洋絵画が中心で、ここ数年日本の芸術にも触れる機会も増えました。

東山魁夷氏の絵画は、
神戸にいた頃
父が東山魁夷の画集を買っていたので
目にする機会がありました。
私は特に若い頃は、ドイツや北欧の森の絵が大好きでした。

数年前、唐招提寺の障壁画を友人と観る機会がありました。

その後、しばらく、東山魁夷の絵画展に行く機会はなかったのですが、
2年ほど前に見たBSプレミアム「美の饗宴」のテレビ番組で
京都の四季を描いた「京洛四季」の特集番組を見て
機会があれば
「京洛四季」を観たいと願っていました。

「京洛四季」とは、東山魁夷が
川端康成が「京都を描くのなら、いまのうちですよ。」と云われて数年の後
北欧の旅から戻って
京都に訪れて、2、3年の月日を費やしながら
京都の祭りや行事、桜や紅葉を見て歩き
漠然と街の風景をスケッチして廻り
相当数のスケッチの中から選びだした数点から制作し始めて
途中、皇居新宮殿の壁画制作で「京洛四季」を中断した後
完成することなった絵画です。

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「年暮る」

厳かな除夜の鐘の音が鳴り響き
静かに暮れていく京都の街の風景
雪景色をほんのり染めているのは
町家の灯り。
温かな気持ちになる絵です。



今回は山種美術館が所蔵している
「春静」京都市北区 鷹峯
「緑潤う」京都市左京区 修学院離宮
「秋彩」京都市右京区 小倉山
「年暮る」京都市中京区 旧京都ホテル屋上より望む京都の街

他に所蔵先からいくつか展示されていました。


「夏に入る」京都府大山崎町(市川市東山魁夷記念館)
「秋寂び」京都市北区 光悦寺

「北山初雪」京都市周山街道 (川端康成記念会)



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「北山初雪」

川端康成作
「古都」の舞台となった北山。

後に東山魁夷は、川端康成に「北山初雪」を寄贈しました。

美しい京都の冬景色。

整然と植えられた北山杉、
真っ直ぐに延びた幹と刈り込まれた葉の丸みの対比。
葉に降り積もった雪と影のグラデーション
色の少ない冬ならではの幻想的な風景。

目を瞑るとしんしんと雪が降り積もる北山杉の風景が
広がってくるのです。

厳しい京都の冬景色の中に、清々しく
厳かな佇まいを見ました。

言葉で上手く表現できませんが
その場に立ち尽くし、何度も何度も
鑑賞しました。

西洋絵画のゴッホやモネ、ルノワールなど
巨匠の絵画を鑑賞した時とは、全く異なる感覚です。

東山さんの絵画を観ると
自分も絵画の風景と共存するような感覚になります。
東山さん自身もその風景画の中には、人物はいないが
描かれた東山さん自身が存在していると仰っています。
そしてそれを鑑賞した人間もまた、風景画の中に存在しているのではないかと
私は想うのです。

東山さんの絵画は、自然に対して
畏敬の念を表し
厳かで崇高な中にも
観た者を美しい世界に誘ってくれる優しい魅力に溢れた作品なのだと
改めて実感したのでした。

本物に触れるという経験は、
心を豊かにしてくれます。

その後、友人も私と同じように
深い感動に包まれていたそうです。
お互いに、
しばらく感動の連鎖が続きそうです。





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by strawberryfield_b | 2015-02-17 15:04 | アート | Trackback | Comments(10)
11月に入ってから、曇りや雨の空模様が続いています。
神奈川では、秋晴れという日は、意外と少ないような気がします。
11月は、晴天が多いイメージですが、
この時期は山茶花梅雨ともいうのですね。
少し前までは、ジャケットを着るとまだ汗ばむような気温だったのに
今日はマフラーがほしいような肌寒さでした。
これから、紅葉も一気に進むのでしょうね。。。

帰省日記、なかなか更新できずに
少し時間が経ってしまいました。

10月10日
帰省した時、父と新大阪駅で待ち合わせをして
兵庫県の丹波にある兵庫陶芸美術館に行きました。

父が以前亡くなった母と一緒に観た板谷波山の展示

今回、兵庫の陶芸美術館で没後50年展が開催されると知り
再び、観てみたいというので私がお供することになりました。

大阪から約1時間弱、電車に揺られて兵庫県の丹波へ。

車窓からは、稲穂が実り美しい田園風景が続きます。
丹波は、陶芸と焼き物の町で丹波焼きの窯元が点在します。
そしてこの時期は、丹波の黒豆の販売解禁の頃なので
道路では、黒豆を売っているところもありました。

丹波の黒豆は、実が大きくてぷっくりして美味しいです。

酒用の米山田錦も黄金色に色づき、日本の秋の田園風景がとても美しくて
心休まる風景ですね。

美術館のデッキ上から

紅葉が始まりかけていました。

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兵庫陶芸美術館

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板谷波山は、
茨城県生まれの陶芸家、
東京美術学校で学んだ後、石川県工業学校で陶磁の研究を始め
東京田端に築窯し、陶芸家として初の文化勲章を受章し近代陶磁史に大きな足跡を残しています。
波山の作品の特徴は西洋のアールヌーボー様式を取り入れ
東洋の白磁や青磁の様式を融合させて彫刻と釉薬の技術により
色彩豊かな格調高く気品のある作品です。
(文章はHPから一部抜粋しています)

私は、今回波山の作品を初めて目にしました。
陶芸の域を超え、西洋と東洋の融合、
美しい植物の彫刻と釉薬で表現して、
今までの日本の陶芸では、誰も表現できなかったであろう
独自の世界観と技術をもった作品だと思います。

植物が大好きな父が板谷波山の作品を好きになる理由がよくわかりました。
優しくて上品で美しい作品の数々でした。


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作品を観た後は
美術館併設のTEA ROOMで休憩しました。

丹波の黒豆が入ったパウンドケーキのセット
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丹波の山々を眺められるデッキでもお茶を飲むことができます。

山の丸いなだらかな稜線を眺め、ほっこりとしたら
日もそろそろ西に傾いてきました。

神戸からは、丹波まで少し遠出の距離ですが
元気にこちらまで来ることができてよかったです。



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by strawberryfield_b | 2014-11-08 23:09 | アート | Trackback | Comments(0)
本日、2回目の投稿です。

↓にも日本橋のグルメ記事がありますので興味のある方は読んでくださいね。




日本橋アートアクアリウム 2014
に行ってきました。

交流させていただいているブロガーさんの記事を読んで
金魚を美しく幻想的に表現したアートで夏らしいイベントが日本橋で開かれていることを知り
友人を誘って行ってきました。

私自身、金魚の美しさかわいさを再発見した夏でもありました。
金魚の雑貨や手ぬぐいを買ったりもしました。

会場の入り口を入ってまず目を奪われたのは
ヴェネチアングラスでできた金魚です。

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ボンボリウム(雪洞)
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アクアリウム照明に見立てたシリーズです。


金魚品評
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水面が波立たない水盤を金魚を上から見て楽しみます。
食いしん坊な私は、「金魚品評」を見て
和菓子の「金魚かん」を思い浮かべてしまいました。


クロスオーバーアクアリウム
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普通に見える水槽面とギザギザに見える水槽面から金魚の見え方を楽しみます。


大奥巨大金魚鉢
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金魚を愛でる江戸の文化が花開いた大奥を表現した作品だそうです。


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光の色によって金魚の見え方が異なりとても幻想的な光景です。


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メインステージ近くにあった提灯には、金魚の絵が描かれています。


リフレクトリウム
レンズの凹凸や二重レンズなど照明の色で金魚の見え方が異なって見えます。
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アースアクアリウムジャポニズム
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地球イメージした1、5メートルの球体に錦鯉が乱舞する作品です。
うっすらと世界地図が見えますね^^



金魚コレクション
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さまざまな種類の金魚が一同に集うコーナーです。

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そして会場の出口で最もたくさんの人だかりができていたのは、
ビョウブリウム2
12面屏風の水槽に
映像と音楽を駆使して花鳥風月を表現した作品です。

光、音楽、映像が一体となった幻想的で美しい作品でした。
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たくさんの人がいて前の人の頭の部分が入ってしまったので画像を少し切りました。

かなりのお客さんが入っていましたが
なんとか、一通り撮影できました。

会場では、フラッシュなしの写真撮影は可能です。


色とりどりのライティングとたくさん押し寄せる人々
金魚もびっくりしているかもしれませんね。
金魚の体調が少し心配になりました。


最近は、熱帯魚ブームですが
昔から育て改良されてきている日本の金魚の魅力を再発見したイベントでした。

まだ9月下旬ごろまで開催されているので興味のある方は是非足を運んで見てくださいね。
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by strawberryfield_b | 2014-08-26 21:06 | アート | Trackback | Comments(8)

草乃しずかの世界展

先週のことになりますが、
東京銀座松屋デパートで開催されている「草乃しずか世界展」一針に祈りをこめて40年に行ってきました。

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草乃しずかさん

日本刺繍の美しい手仕事の世界。

10年ほど前に、母からチケットを送ってもらって
観に行ったのが始めてで源氏物語や桜をテーマにした刺繍展に感動しました。
フランス刺繍などの外国の刺繍とはまた一味違った日本刺繍の繊細な美しさに
魅了されてそれ以来草乃さんの作品展は、かかさず観に行くようになりました。

今回は刺繍家として記念すべき40年の節目の年で
今までの作品も何点か出品され、40年記念の作品も製作されて
見応えのある展示でした。

草乃さんの作品は、刺繍の作品が美しいばかりでなく
草乃さんの人となりや美意識の高さ、上昇志向をもち続け、凛とした日本女性として活躍されているところが
尊敬するところです。

結婚し、子育てをし、お義母さまの介護をされながらも
作品製作を続けてこられました。

草乃さんの作品展では

第一章
日本の野辺や路傍に咲く四季折々の花々の刺繍


その作品の中には
亡くなった私の母が好きだった、桜や朝顔、梅や水仙、椿、などがあって
草乃さんの刺繍が大好きだった母にも見せてあげてかったという気持ちがこみあげ
胸が熱くなりました。

絵葉書を何枚か買い求めたので
実家に送ろうと思います。
その前に記念に私のカメラにおさめました。

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水仙、椿

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ひなげしと桜草

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桜日記

0歳から10代~70代までの世代において
草乃さんの当時の気持ちを桜で表現した作品が8つあって

七十歳の現在
八重に咲く心の年輪。

この八重桜の作品は70歳を迎える草乃さんにとって新たなスタートとして
最後まで自分らしく生きるための決意の作品でもあります。

最近は、日本の「おもてなし」や「和食」ブームで
日本の伝統の良さが見直されつつありますが
年も改まった華やいだ一月に
美しい日本刺繍の世界を堪能して
友人も私も会場を出た後は、とても清々しい思いで
感動を新たにした一日でもありました。

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1月20日まで銀座松屋で開催中です。
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by strawberryfield_b | 2014-01-17 22:56 | アート | Trackback | Comments(10)