人気ブログランキング | 話題のタグを見る

四季を感じる日々の暮らしを綴っていきます。大好きな京都、鎌倉、花、甘いもの、そして アンティーク。過去記事にもお気軽にコメントどうぞ。


by noyuri
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

冬の京都歩き

3月始め、京都に行きました。
この日は、数日前まで春の陽気から一転して真冬の寒さでした。
横浜を発ったときは、それほど寒さを感じませんでしたが、
新幹線の車窓から見える静岡、名古屋あたりは穏やかな晴天。
しかし、岐阜羽島を少し過ぎたところで曇天になり、関ヶ原から滋賀県の米原あたりまでは、
雪が激しく降っていました。
京都に着く頃には、雪はやんでいましたが、空は冬空、時雨模様。

冬の京都に行くのは、何十年ぶり、高校生の頃以来でしょうか。
ここ数年帰省するときは、京都駅で両親と待ち合わせをし、京都駅のお蕎麦屋さん「松葉」で
鴨南蛮を食べてからいざ、京都見物が恒例になっていました。

今回は、父、弟夫婦と京都駅で待ち合わせをして北野天満宮へ。
北野の天神さんの前にある湯豆腐のお店で、体を温めてから梅見に行きました。


冬の京都歩き_c0087094_1716939.jpg


今年の冬は例年になく寒い日が続いたので3月の始めは梅の開花も少し遅めといった感じでした。

桜のころの違って梅見は厳寒の頃に凛と咲く梅の花に春の訪れを感じほっと心が和みます。
少しずつですが、確実に春がやってきていると・・・・

母も北野の天神さんの梅見を毎年かかしたことがなく、
この日のためにオーバーコートを新調して冬のお出かけを楽しんでいたと父が一言ずつ言葉をかみしめながら母の想い出を話してくれました。

冬の京都歩き_c0087094_17251435.jpg


時々雪混じりだった冬空に陽がさしてきました。
青空に紅梅の紅色が映えます。

冬の京都歩き_c0087094_1729870.jpg


梅一輪一輪ほどのあたたかさ。

梅の花は枝にたくさんの花を咲かせますが、
最初に咲いた一輪めの花は、形も揃って一番美しいそうです。

写真には撮らなかったのですが、北野の天神さんの参道の牛の像は、母のお気に入りで
かわいい手作りのよだれかけを付けてもらっているそうで、
参拝客から撫でられているので牛はつるつるに輝いています。
母は毎年挨拶がわりに「かわいいよだれかけしてもらってるね~」と牛に声をかけて撫でていたそうです。
私も今年は、母の代わりに牛を撫でてあげました。

北野天満宮は、毎月25日、骨董市が並びます。
特に梅の時期の2月25日は。「梅花祭」があってお茶会も開かれるそうで大勢の参拝客で賑わうのだそうです。

北野天満宮は学問の神様、菅原道真を祀っています。
受験シーズンの冬は、受験生やその親御さんの参拝で、この日も参拝するのに行列ができていました。


北野天満宮をあとにして、父がプレゼンしてくれたコースは、3月3日のひなまつりにちなんで人形のお寺、宝鏡寺に行きました。
母は、人形が好きで雛まつりには、雛人形や手作りの人形を飾って楽しんいました。
宝鏡寺にも何回も行ったそうです。

歴代の由緒ある人形や雛人形、京人形を所蔵しています。
皇女和宮や、足利義政の妻日野富子にゆかりのあるお寺だそうです。
素敵なお人形がたくさんありましたが、撮影禁止なので絵葉書を数枚買って目と記憶に焼き付けておきます。

使われなくなった人形の供養もしてくれるそうで、私たちが参拝が終わってお寺を出るときに人形の供養をされる方も来られていました。

冬の京都歩き_c0087094_17543615.jpg

人形の供養が行われる人形塚。
向かって左側には、橘の木が植えられていました。
右側が桜の小さな苗木です。

宝鏡寺をあとにして、寺町通りを散策して、一保堂で薄茶とお菓子をいただきました。
夕方少し早めの夕御飯にと父が連れて行ってくれたのは、祇園の八坂神社前にある銘店いづ重。
いづ重では、鯖寿司や小鯛のお寿司や巻寿司やいなり寿司をいただきました。
弟が、鯖寿司を美味しそうにほうばる姿は、子供の頃と変わらないなぁと
微笑ましい気持ちになりました。

母の想い出を偲んでの京都の冬の散策、久しぶりに弟夫婦とも一緒の時間を過ごせました。

京都の冬の散策を企画してくれた父にも感謝です。
桜や紅葉だけなく、冬に咲く梅のころの京都も格別でした。
華やかさはないけれど、しっとりとした冬の静かな京都もまた格別だなとしみじみと思いました。
寒さに気持ちが引き締まる思いがしました。
母が大好きだった北野天満宮の梅。
私も母が毎年訪れたのがよくわかるような気がしました。

またいつか訪れたいです。
by strawberryfield_b | 2013-03-13 18:18 | 京都