初夏の京都散策 ①大山崎山荘美術館
2014年 06月 18日
京都駅から東海道線を西へ。
JRの「山崎」駅から徒歩10分のところにある
大山崎山荘美術館。
天王山の風光明媚な地に建つ英国風の山荘。
新幹線の車窓からも赤茶色の屋根の建物を一瞬ですが見ることができます。
機会があればいつか訪れてみたいと願っていました。
大正から昭和にかけて活躍した実業家である
加賀正太郎氏が別荘として設計したイギリス式チューダーゴシック様式基本にした建物です。
加賀氏は蘭の栽培の趣味を持ち、
この別荘を蘭の栽培をするためにこの地を選び
彼が栽培した蘭を版画にした蘭花譜を刊行しました。
加賀氏は、ニッカウヰスキーの創業に参画しました。
晩年になってアサヒビール初代社長
山本為三氏にこの山荘の所有を託しました。
山本氏は生前柳宗悦氏らの「民藝運動」に支援し
民藝活動を担った河井寛次郎や、濱田庄司、バーナード・リーチ、黒田辰秋らの作品を所蔵しています。
テラスでは、木津川、宇治川、桂川や
石清水八幡宮のある男山を一望できます。
建築家の安藤忠雄氏が手がけた「地中の宝石箱」には
モネの睡蓮が展示されています。
夢の箱
山荘時代に蘭の温室へとつづく通路の横の池には
睡蓮が咲いていました。
館内は、撮影禁止ですが、
階段の踊り場にあるヨーロッパから取り寄せたマリア像のステンドグラスや
筍の浮き彫り彫刻が天井や暖炉に施してあったり
カーテンなどは、ウィリアムモリスの柄のようで
全てが調和のとれた美で、感激でした。