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四季を感じる日々の暮らしを綴っていきます。大好きな京都、鎌倉、花、甘いもの、そして アンティーク。過去記事にもお気軽にコメントどうぞ。


by noyuri
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ルーシー・リー展へ

11月末、帰省中のことになりますが


2011年に国立新美術館であった展示を見逃してしまい、

今回巡回展示があることを知り愉しみにしていました。

神戸に住む母の友人の方にご一緒していただきました。



ルーシー・リー展へ _c0087094_17172511.jpg
レンガ造りの重厚な建物

姫路に行くのは、何十年ぶりになるでしょうか。


ルーシー・リー展へ _c0087094_17182698.jpg

ルーシー・リー展へ _c0087094_17185641.jpg
高い高台と朝顔型のフォルム

ルーシーの代表作です。


洗練された美しいフォルムですが

ルーシー・リー展へ _c0087094_17303277.jpg


どこか、私たち日本人にとって馴染み深い、土の温かみも感じつつ

鮮やかな釉薬の美しさ

素地に直に釉薬を塗るルーシー独特の技法など

全ての作品が魅力的でした。


真ん中のピンク色の器もルーシーの代表作

ピンク線文鉢


陶器のボタンのコレクションは、圧巻でした。

1940年代オートクチュール用に作られたものだそうです。


ルーシー・リー展へ _c0087094_17342547.jpg


1902年にウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれたルーシー・リー

当時のウィーンの芸術に大きな影響を与えた建築家ヨーゼフ・ホフマンの下で学び

ブリュッセルで行われた万国博覧会で金メダルを受賞するなど活躍が期待された時に

戦禍を逃れるためにイギリスに亡命します。

イギリスでは、バーナード・リーチやハンス・コパーという偉大な陶芸家と出会い

彼女自身独自の造形美を開拓し1990年に病に倒れるまで精力的に活動します。



ルーシーの作品は、年代別に展示されています。

ハンス・コパーと共同で作陶していた時代から

彼女自身のスタイルに移行していくまで

とても興味深い展示でした。



常に新しい釉薬や質感を研究し独特のスタイルを生み出していったルーシー。


何度も、何度も作品を繰り返して眺め、

深い感動、余韻が伝わってきました。

美術館を離れがたく、素晴らしい一日と出会いに感謝です。


ルーシー・リー展

現在12月24日まで姫路市立美術館で展示公開中

来年は1月16日~3月21日まで福島県郡山市立美術館

4月9日~5月29日まで静岡市美術館にて展示されます。



美術館を後にして

姫路城を見ました。

ルーシー・リー展へ _c0087094_17491997.jpg

今年の春にお化粧直しが終わって

美しく生まれ変わった白鷺城。

ルーシー・リー展へ _c0087094_17493934.jpg


次回はお城の中をゆっくり見学してみたいです。




↓にも記事更新しています。






by strawberryfield_b | 2015-12-15 18:07 | アート